石川県 金沢2

2019年2月

21世紀美術館周辺

21世紀美術館

今や金沢を代表する観光スポットになった美術館です。

「まちに開かれた公園のような美術館」がコンセプトだけあって、円形の建物の周りには公園のように芝生が植えられており、実際に触れたり遊べたりするアート作品が展示されています。

屋外の展示品は無料で見ることができ、これだけでも十分楽しめますが、館内の一部スペースにも無料で入ることができます。

『カラー・アクティヴィティ・ハウス』。

シアン、マゼンタ、イエローの3原色が重なることでいろいろな色が生まれます。

立つ位置によって色の見え方が変わるのが面白いです。

そのカラフルさが撮影スポットとしても人気のようです。

『ラッピング』。

中に入って遊べるので子供や親子連れの見学者が多かったです。

『まる』。

いくつもの球状の表面が鏡のように周りの景色を映し出していて、見ていると不思議な感じがしました。

近寄ると魚眼レンズのように自分の姿がゆがんで見えます。

『ドロップチェア』。

しずく型をした椅子が円形に配置されています。

こちらは触ることはできずロープの外から見学するだけでした。

『スイミング・プール』。

まるでプールの中にいるかような不思議な体験ができます。

この美術館を代表する作品だけあって、中に入るのに順番待ちの列ができていました。

この作品は館内の展示会ゾーン(有料エリア)にあります。

石川四高記念文化交流館

石川四高記念文化交流館は、四高に関するものを展示した「石川四高記念館」(無料)と泉鏡花、徳田秋声、室生犀星など、石川県ゆかりの文学者に関するものを展示した「石川近代文学館」(有料)に分かれています。

重厚なレンガ作りの建物に興味を持ったので、今回は無料エリアのみ見学しました。

館内は木製の階段手すりなど、レトロな雰囲気がよかったです。

金沢能楽美術館

石川県の伝統芸能である宝生流の能楽・加賀宝生に関する美術館です。

なんでも金沢は昔「空から謡が降ってくる」といわれたほど能楽が盛んだったらしいです。

今回この美術館を訪れたのは、何といっても能楽に関する体験ができるからです。

まず1階の着装体験コーナーで、能面を付け、能装束を着せてもらいました。

実際に能面をつけると、視界が極端に狭くなるため、すごく歩きづらかったです。

また、息もしにくく、能面をつけて仕舞をするのはかなり大変なことなんだと実感できました。

その後、3階で和楽器の体験もさせてもらいました。

鼓に挑戦したのですが、音がうまく響かず苦労しました。

簡単に叩いているように見えるのですが、いざやってみるとこれが難しい。

間が抜けたような音がするだけで、講師の方が出す、ポン、と部屋中に響く小気味いい音はでませんでした。

しまいに叩いている手が痛くなるし、見ているより格段に難しかったです。

隣の21世紀美術館は大混雑でしたが、こちらは空いていました。

能装束や鼓など貴重な体験ができたことは、今回の金沢の旅の中で1、2番の収穫でした。

中村記念美術館

実業家であり茶人でもある故中村栄俊氏のコレクションを展示している美術館です。

館内では茶道具や近代絵画、加賀蒔絵などを見ることができます。

1階には茶室も設けられており、手入れの行き届いた日本庭園を眺めながらお抹茶とお菓子をいただけます。

緑の小道

中村記念美術館から鈴木大拙館まで続く遊歩道。

途中、本多公園の横を通ったり、金沢市内とは思えないほど豊かな自然が残っており、気持ちのいい散歩道です。

鈴木大拙館

日本の禅の思想を海外に広く伝えた、金沢出身の仏教哲学者・鈴木大拙の思想や哲学を紹介している博物館です。

博物館は、回廊で結ばれた玄関棟、展示棟、思索空間棟の3つの建物と、玄関の庭、露地の庭、水鏡の庭の3つの庭によって構成されています。

宿泊した旅館の方から「建物やお庭が素晴らしい」と勧められたので訪れてみました。

禅人気なのか、日本人だけでなく、かなりの外国人観光客が訪れており、結構混雑してます。

水鏡の庭。周りの景色を映しこんだ、鏡のような水面が静けさを感じさせてくれます。

思索空間棟は外から見ると水の中に浮いているかのよう。

中に置かれた椅子に座ると、一部が切り取られた壁から少しだけ外が見えます。

玄関の庭。

小石が敷き詰められており、禅寺の庭のよう。

内部回廊。

無駄のないシンプルな建物がこの美術館のテーマにとてもマッチしています。

設計は谷口吉生氏によるものです。

石川県立歴史博物館

石川の歴史と文化を紹介している博物館です。

重厚な赤レンガの建物は、かつて旧陸軍兵器庫や金沢美術工芸大学に使用されていたものを復元再生したものだそうで、重要文化財に指定されています。

レンガ棟の間にあるガラス張りのサロンも洒落ていました。 

鈴木大拙館や金沢能楽美術館など、金沢には市が運営する小さな美術館や博物館が沢山あるのですが、それらをお得に楽しめるパスポートがありました。

1DAY、3日間、1年間の3種類あり、お値段はそれぞれ510円、820円、2050円でした。

今回は3日間パスポートを利用したのですが、これ1枚で金沢市が運営する17の文化施設(訪れたとき、そのうち3つは利用不可でした)すべてを利用できます。

普通に入ると一か所だいたい300円くらいかかるのので、だいぶお得に見学することができました。

※この投稿は以前、別のサイトでアップしたものを再投稿したものになります。

石川県 金沢3

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