由布院 六花  大分県由布市

2018年9月

おいしい料理と自家源泉の露天風呂を楽しむ、プライベート感のあるお宿

「由布院 六花」は周りを住宅と田んぼに囲まれたのどかな場所に建つ、全6室の小さなお宿です。

外観

旅行サイトから予約をしたら、すぐ翌日にはアレルギーや嫌いな食材など基本的な確認のためにお電話をいただきました。

湯布院駅からお宿までは歩いて10分ほどですが、お願いすれば送迎もしてもらえます。

敷地を囲むダークな色調の塀が重厚な雰囲気を醸し出していました。

フロント・ロビー

フロントのあるロビー棟に入ると、男性スタッフ2名が出迎えてくれました。

チェックインした日は雨が降っていたのですが、雨に濡れた服を拭くためにタオルを出してくれただけでなく、持っていたスーツケースまできれいに水滴をぬぐってくれました。

チェックインの時に夕食の時間とメインの肉料理をチョイスもしました。

ロビー棟は壁の一部を薪を積み上げて造るなど、木材や石など自然素材を多用し、温かい感じの造りながらも、洗練されたインテリアが置かれていて、洒落た雰囲気でした。

設備

客室はすべて離れ形式で、別棟になっていました。

客室

今回宿泊したのは43平米ある5番のお部屋で、デッキテラスと半露天風呂がついていました。

客室の玄関を開けると、正面に露天風呂が見えるガラス窓があり、照明を抑えた土間から見ると明るさのコントラストで窓の景色が鮮やかに浮かび上がっているように見えインパクトがありました。

お部屋は横長で、扉側がリビングスペース、奥がベッドスペースになっていました。

木目を活かしたインテリアはモダンな雰囲気ながらも落ち着いた茶系の色合いで揃えられており、居心地の良い空間でした。

大きな硝子戸の外にはデッキテラスと庭があります。

眺望に抜け感はなかったのですが、硝子戸を壁の中にすっぽりと収納してフルオープンにすると部屋とデッキテラスが一体となったようで、開放感がありました。

浴室

お風呂は半露天で、長方形の浴槽はゆったりと足を伸ばして入ることができる大きさでした。

湯船につかると屋根と壁の間にちょうどいい具合に空が見えるのも気持ちよかったです。

お湯は温泉で、敷地内から汲み上げていて源泉かけ流しとのことです。

泉質は弱アルカリ性の単純温泉で無色透明ですが、かすかに硫黄の匂いのするやさしい肌ざわりのお湯でした。

備品

部屋着として甚平と靴下が用意してあったほか、夕食後に夜冷えるからとスタッフが羽織を渡してくれました。

ブランケットも置いてあり、必要ならレストランに持っていってもかまわないとのことでした。

テレビはオンデマンドで映画やドラマ、バラエティ番組が見られたほか、ネットにも接続されていてYouTubeを見たり、検索もできました。

タオル類は各2枚づつ用意してありました。

室内には湯布院の有名なお菓子屋さん「LINGON cookies&gallery」のクッキーが置いてありました。

飲み物としてネスプレッソマシンが置いてあったほか、紅茶と緑茶とほうじ茶のティーバッグ、ミネラルウォーターのペットボトルが用意してありました。

冷蔵庫にはビール、ウーロン茶のほかご当地のゆふいんサイダーが入っていました。

アメニティ

歯ブラシや剃刀など アメニティは一通りそろっていました。

男性用にはコーセー「Paul Stuart」のアフターシェーブローションなどが、女性用には資生堂「雪肌精」の化粧水などが、バスアメニティは資生堂「BERYLAGE」が用意されていました。

夕食

食事は夕食、朝食ともロビー棟の横にあるレストラン棟の一室でいただきました。

個室ではあったのですが、部屋の上部が開いているため、ほかの部屋の客の話し声やキッチンから料理を準備する音などが聞こえてきました。

夕食は18時か18時半か選べ、食前酒から水菓子まで全10品のコースでした。

前菜のチーズを西京味噌に付け込んだり、エビにサフランを使用したり、魚料理の鮪のローストはガーリックトーストとアボカドと合わせたり、和ベースながらも、洋のテイストを取り入れた料理が並びました。

造里や魚料理は、フレンチかイタリアンの一皿が出てきたのかと思わせるような華やかな盛り付けがされていました。

料理はどの皿もおいしく、肉料理のパイ包み焼きは柔らかくなるまで煮こまれたお肉がコクのあるデミグラスソースにマッチしていたし、留め椀にはたくさんのキノコが入っていて秋を感じました。

食事も白米のご飯ではなくお寿司というところがポイント高かったです。

造里の醤油は出汁やみりんを合わせて作ったオリジナルでしたし、サラダのフレッシュチーズは自ら手作りするなど、料理長のこだわりが随所に見られました。

朝食

朝食は8時か8時半から選べます。

朝食の内容は、頭からいただける鮎の一夜干し、地元の郷土料理である団子と呼ばれるほうとうのような麺が入っただんご汁、優しい味わいの出汁巻、コクのあるごまダレでいただくお豆腐と豚肉のお鍋、丸麦の入ったご飯などが並び、おいしく頂くことが出来ました。

お水は名水として名高い地元の神社の湧水を汲んできたものだそうです。

サービス

スタッフのサービスはよかったです。

夕食時ドリンクがフリーだったのですが、あまり飲まなかったら食後にソーダ水2本を持たせてくれる心配りを見せてくれました。

また、夕食や朝食後、部屋に戻る際も、スタッフがロビー棟の外に出て部屋に入るまでずっと見送ってくれていたのも印象的でした。

総論

田園地区にあり周りはとても静かですし、客室は6室のみで全部独立した棟になっているのでプライベート感が満載でした。

ほかのお客さんをあまり意識せずに滞在でき、お部屋には自家源泉の温泉も付いているので、お籠りの宿として最適だと思います。

※この投稿は以前、別のサイトでアップしたものを再投稿したものになります。

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