湯布院 山灯館  大分県由布市

2018年9月

趣向を凝らしたおいしい会席料理をいただける温泉宿

湯布院を代表する観光スポットである金鱗湖に近く、観光に便利な場所にある料理旅館です。

外観

湯布院のメインストリートである湯の坪街道に近く、観光客で賑わっている地区にありながら、1本通りを奥に入った場所にあるため、お宿の前の道は人通りが少なく静かでした。

駅から歩くとちょっと距離がありますが、無料で送迎してもらえます。

全13室と部屋数は少なめですが、隣には姉妹館の「田乃倉」と「なな川」もあり、通路でそれぞれの旅館と行き来することができます。

大きな暖簾が掛かる立派な門構えも印象的でした。

フロント、ロビー

玄関を入るとすぐあるフロントはこじんまりとした造りでした。

施設

フロントの奥にあるショップは大きくて品揃えも豊富でした。

15時のチェックイン時刻より少し前に到着したら、お部屋の準備がまだとのことで、待合室へと通されました。

なかには料理長が作った竹細工がずらりと飾られていたのが印象的でした。

待っている間、おしぼりとカボスジュースのサービスがありました。

こちらのお宿は中庭を囲むようにお部屋が建てられていて、中庭に沿った廊下を歩いて部屋へと案内されたのですが、中庭の緑がきれいでした。

客室

今回宿泊したお部屋はツインベッドルームで、このお宿の中で唯一の洋室です。

お部屋の扉を開けると踏み込みがあり、ここで土足から内履きに履き替えるのですが、三和土のようなスペースはなく、室内と同じくカーペットが敷いてありました。

2階のお部屋だったのですが、仲居さんが避難ロープを取り出し、柱に金具で取り付けながら使い方を説明してくれました。

今まで非常口の説明をされたことはあったのですが、避難ロープの説明を受けたのは初めてだったので、防災意識の高い旅館だと思いました。

記帳などチェックインの手続きはお部屋で行いました。

このときに夕食と朝食、翌日の駅までの送迎の時間も決めました。

お部屋のインテリアは品よくまとめられており、ちょっとクラシックな雰囲気がありました。

お部屋の窓からは豊かな緑が見えました。

お風呂もついていますが、館内に大浴場があったので、利用しませんでした。

お着きお菓子は、さつまいもを使った一品でした。

備品

部屋着として浴衣2枚と羽織、足袋が用意してありました。

夕刊と朝刊が届けられたほか、机の上に明日の天気のお知らせもあり、心配りを感じました。

飲みものは緑茶のセットと冷水の入ったポットがおかれ、冷蔵庫には有料ですがビールなどのアルコールとお茶が入っていました

アメニティ

アメニティの歯ブラシと剃刀は巾着袋に入れられ用意されていました。

化粧水などは資生堂の「THE AMENITY」と「THE AMENITY foe men」シリーズものが用意されていたほか、「PHYTO AND ROSE」のメーク落とし、「AUSLESE」のムースが置かれていました。

バスアメニティは「MARGARET JOSEFIN」のものでした。

大浴場

大浴場はチェックインから深夜1時までと翌朝5時からチェックアウトまで利用できます。

檜造りの「妃泉の湯」と岩造りの「狭霧の湯」の2つあって時間によって男女が入れ替わります。

どちらのお風呂も源泉かけ流しで、内風呂は浴槽、洗い場とも広くて気持ちのいいお風呂で、両方ともに露天風呂もついていました。

タオルやアメニティは用意されていて、手ぶらで利用することが出来ました。

アメニティはお部屋とほぼ同じものが置かれていますが、綿棒とコットンは大浴場にしかありませんでした。

隣接する姉妹館「田乃倉」のお風呂を使うことが出来ます。

夕食

夕食は18時、18時半、19時から好きな開始時間を選べます。

約束の時間にフロントにいくと、仲居さんが隣のお食事処の個室に案内してくれました。

夕食、朝食ともにこのお食事処でいただきました。

お食事処でいただくのは洋室の客のみで、和室の場合はお部屋でいただけるとのことでした。

ほかにも系列の旅館のお客さんもこちらでいただくとのことです。

お料理は食前酒から水物まで全13品の会席料理で、関鯵の姿造りがついたコースでした。

先付けは月見をイメージしていて、ウサギ、杵、臼、ススキ、団子などをいろいろな食材で作ってあり、ちょっとしたアート作品のようでした。さらに器にも月が描かれていただけでなく、器の内部には小さなライトが仕込まれており、月の部分が下からライトで照らされ、ほんのりと光るようになっていました。

1本釣りで釣り上げた関鯵姿造りにはシリアルナンバーが付いていました。味は身がしっかりとしていて歯応えがあり、おいしかったです。

強肴の豊後牛陶板焼は、お肉が柔らかく、口の中でとろけるようでした。

強肴の後、お箸にお肉の脂が付いたからと交換してくれたことに、細やかな心配りを感じました。

朝食

朝食はスタート時刻を7時半から9時までの間、30分間隔で選べます。

内容は焼き魚、お惣菜、湯豆腐など、和のお料理が並びました。

湯豆腐で使用している豆腐は料理長の手作りだそうで、やさしいお豆の味がしました。

ご飯はおかゆでしたが、通常の白米のご飯もお櫃に用意してくれていました。

総論

周辺には名所やお店がたくさんあり、観光に便利な場所でした。

料理旅館ならではのおいしい食事と2つある温泉が楽しめたのもよかったです。

湯布院の観光と旅館の滞在を両方楽しみたい方におすすめの宿です。

※この投稿は以前、別のサイトでアップしたものを再投稿したものになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

旅行、お祭り、おいしいもの好き。ふらっと行ける日帰り旅行から海外旅行まで、旅先で出会った気になるものを紹介していきます。