2018年9月
オーナーのこだわりが詰まったラグジュアリーな温泉宿
湯布院の中心地から離れた、田園地帯の中にある、2部屋のみの小さなお宿です。
外観
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お宿までの送迎は予約制で、お宿と契約しているタクシーが由布院駅まで迎えに来てくれました。
お宿までは5分ほどでした。
以前は別の場所で飲食店を営んでいたオーナーが由布岳がきれいに見えるこの場所にほれ込み、ホテルとレストランを建てたとのことです。
お宿に到着すると、女性スタッフが2名出迎えてくれました。
駐車場に面して一般客が利用できるレストランがあり、ホテルはその奥にあります。
レストランのキャッシャースペースで名前など簡単に記帳すると、すぐにお部屋へと案内してくれました。
設備
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お部屋へはレストランから外に出て黒い板壁の外廊下を歩いていきます。
客室
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板壁にお部屋の名前のプレートがあり、その横の扉から先がプライベートな空間になっていました。
扉を開けると小さな庭があり、その横を抜けていくアプローチもいい雰囲気でした。
お部屋は一部屋づつ独立した棟になっていて、客室棟の扉は引き戸ながらもオートロックになっていました。
今回宿泊したのは、広さ70平米ほどある「14R」というお部屋で、変わった名前と思いその由来を尋ねると、石をテーマにしたから「いしルーム」と、教えてくれました。
お部屋はリビングスペースとベッドスペースに露天風呂のある広めのウッドデッキが付いており、壁や家具などダークな色調で統一され、シックで大人っぽい雰囲気の空間でした。
部屋の隅にかなり大きな鉢植えの観葉植物が置いてあったのですが、邪魔に感じなかったのは70平米という広さがあったからでしょう。
天井は高く、一番高いところで3メートル以上はあったと思います。
広さだけでなく、高さも充分で開放感がありました。
リビングスペースには琉球畳が敷かれ、掘りごたつが設置されていたので足を伸ばしてゆったりとくつろげました。
2つ置かれたベッドはどちらもダブルサイズで広々と使え、寝心地もよかったです
ウッドデッキにでると、遠くまで広がる田圃や、時折、その中を舞っている白鷺の姿を見ることができ、まだまだこの辺りは自然が残っているんだな、と実感できました。
デッキに置かれていてるソファーに座るとちょうど正面に、きれいに由布岳を見ることが出来ました。
デッキのすぐ前には線路があり、由布岳をバックに田園の中を列車が走る、絵葉書のような風景も楽しめました。
ウッドデッキには露天風呂もついており、お湯は源泉かけ流しでした。
湯船に浸かるとちょうど目線の高さに塀がくり抜いてあり、景色を楽しめるよう配慮がなされていました。
宿泊した時は気候も天候もよく、温泉につかった後、心地よい風を受け、ソファーに寝転がりながらうとうとしたのは、まさに至福のひと時でした。
室内は禁煙ですが、テラスでの喫煙は可能でした。
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内湯も温泉でした。
バスタブは広く、大人の男性が足を伸ばせる充分な長さがありました。
ウッドデッキとの間が硝子戸になっており、内湯からも由布岳を楽しむことができました。
シャワーはレインシャワーのみだったので、人によっては使いづらく感じるかもしれません。
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ウェルカムスイーツは冷蔵庫のなかにグレープフルーツの皮の器に数種類のカットフルーツを詰めたものとヴァローナのチョコレートを挟んだマカロン、ショコラが入っており、好きな時にいただけるようになっていました。
備品
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部屋着はお宿オリジナルで、コットン100パーセントのガーゼ生地で出来ており、優しい肌触りでした。
上に羽織るものとして、イタリア、ミラノの「スプレンディーボディローブ」が用意されていました。
タオルは、バスタオルが2枚、フェイスタオルが3枚置いてあり、こちらもガーゼ生地を4重に織り重ねたオリジナルのもので、肌触りの良さが印象に残りました。
スリッパなどの履物は「PANSY 」でした。
お部屋に案内されたときにipadを渡されたのですが、このなかにホテルのインフォメーションが入っていたほか、タオルなどお宿オリジナルの商品の購入やルームサービスのオーダーもでき、大変便利でした。
お部屋に置かれている空気清浄機と加湿器は「BALMUDA」、ウォーターサーバーは「amadana」、電話は「JACOB JENSEN」と有名ブランドのデザインや機能にこだわったものが厳選してありました。
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ドライヤーは高性能の「ExcelleMium2」 でした。
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飲み物はネスプレッソマシン、「Tea forte」の紅茶、緑茶、ハーブティーと冷蔵庫の中に、無料のオレンジジュース、リンゴジュース、アイスティーが用意されていました。
ジュース類はガラスの瓶に入れられていました。たぶん市販のものをわざわざ瓶に入れ替えているのだと思うのですが、ここらへんにもお宿のこだわりを感じました。
ウォーターサーバーもあり、水とお湯はいつでもいただくことが来ました。
冷凍庫の中には通常の氷のほか、お茶で作った氷もあり、スタッフの方に「お風呂上りにでも」と勧められました。
ドリンク類は足りなくなったら補充していただけます。
アメニティ
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アメニティはタイのナチュラルスキンケアブランド「THANN」で統一されていて、アストリンジェントトナー、フェイシャルクレンザー、モイスチャライジングクリーム、クレンジングオイル、エデンブリーズボディバターに、バスアメニティ一式とソープがあり、とても充実していました。
パウチされた黒いプラスティックの袋のなかには、歯ブラシ、剃刀、コットン、綿棒などのアメニティが入っていました。
眺望
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由布岳をバックに走る列車。鉄道ファンが喜びそうな1枚が撮れました。
夕食
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夕食は隣接するレストラン「dining kurogane」の2階にある宿泊者専用の個室でいただきました。
夕食はコース料理で、開始時間は18時か19時から選べます。
お品書きが、まるで本の見開きに印刷されているかのようになっていました。
内容は前菜からスイーツまで6品+ご飯のコース仕立てでした。
お料理が載せられていたのは、ダークな色調のモダンな器で、洒落ていました。
お料理はどれもおいしかったのですが、特に気に入ったのはメインのA5ランク豊後牛炭焼シャトーブリアンでした。お肉はお箸でもちぎれるくらいとっても柔らかくてジューシー。醤油、山葵、オリジナルのタレ、塩、酢橘が付いており、一切れ一切れ味を変えながら楽しめました。
揚げ物に添えられた海老団子はプリプリでアツアツ。大きくて食べ応えがありました。
地元大分のお米を使ったご飯はメイン料理に合わせて土鍋で炊き上げるので、炊き立てアツアツをいただくことができました。ご飯をもっと早い段階で頂きたければ、食事が始まってすぐに炊き始めることも可能とのことでした。
食べきれなかった飯はお夜食としておにぎりにしてくれますし、デザートのお部屋へのお持ち帰りも可能でした。
朝食
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朝食はお部屋まで持ってきてくれました。
時間は8時半、9時、9時半、10時からスタートでき、内容は和食か洋食か選べます。
10時という遅めの時間まで選べるのは、出来るだけ朝ゆっくりしていたい私にとってはありがたかったです。
今回、お料理は洋食を選んだのですが、内容はエッグベネディクトとヨーグルトでした。
サラダやソーセージなどと一緒にワンプレートで提供されたエッグベネディクトは、ポーチドエッグと少し酸味のあるオランデーズソースが良く絡んでおいしかったです。
下には分厚いトーストが置かれていたのですが、中がふんわりと柔らかく、食べ応えがありました。
ほうじ茶の入った南部鉄器の急須が「岩鋳」のモダンでスタイリッシュなデザインのものだったのも印象に残りました。
総論
オーナーがこだわりが詰まったお宿で、由布岳が見えるこの場所を選んだのもオーナーですし、客室のデザインもオーナー自身がされたそうです。
置いてある備品やアメニティは、デザイン、機能、使い心地などを吟味して選んであることが感じられました。
周辺には観光名所もなく、ちょっと交通が不便な場所にありますが、一度部屋に入ってしまえば、外に出る気がなくなるほど居心地がよく、お籠りの宿として最高です。
お部屋ごとにテーマもインテリアも雰囲気も違うとのことなので、別の部屋にも泊まってみたいです。
お値段はお高めですが、その価値は充分にあったと思います。
※この投稿は以前、別のサイトでアップしたものを再投稿したものになります。
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