2019年2月
にし茶屋街~寺町周辺
にし茶屋街
ひがし茶屋街、主計町茶屋街とともに金沢三茶屋街に数えられています。
石畳の通りの両側には、美しい格子の茶屋建築の建物が軒を連ね、趣のある風景を作りあげています。
訪れたとき、見かけることはなかったのですが、にし茶屋街には金沢で一番多くの芸妓さんがいるそうです。
ひがし茶屋街に比べると規模が小さいせいか、人通りが少なかったです。落ち着いた和の雰囲気を楽しみたいなら、こちらの茶屋街がおすすめです。
にし茶屋街資料館
大正時代のベストセラー作家・島田清次郎が過ごしたお茶屋・吉米楼の跡地に当時の建物を再現した資料館です。
1階には島田清次郎に関する資料が展示されており、2階には金屏風や漆塗りの装飾品など、華やかなお茶屋のお座敷が再現されています。
入館は無料というのもうれしい限りです。
香林寺
香林寺は、慶長4年(1651年)に加賀藩家老・青木五兵衛が三代藩主・前田利常公に願い出て建立された曹洞宗のお寺です。
本堂に上がって拝観料をお支払いすると、住職さんがお寺について詳しく説明してくれました。
本堂には、ご本尊の釈迦無尼仏のほか、人間国宝である加賀友禅作家の木村雨山氏が描いた美しい花鳥風月の色紙がたくさん飾られており、そちらも見どころのひとつです。
また、こちらのお寺は願掛け寺としても有名で、お庭には開運不動明王が安置されているほか、自分の干支像に願掛けをする「幸福の道」もあります。
妙立寺
加賀藩三代藩主前田利常公の命により、1643年、城内にあった祈願所を移して創建された、日蓮宗のお寺です。
幕府からの公儀隠密や外敵を欺くために、いろいろな仕掛けが施されいることから忍者寺とも呼ばれるようになりました。
見学は予約制で、内部の撮影は禁止されていました。
1回で数十人の見学者がいたのですが、それらをいくつかのグループに分け、ガイドさんの案内で内部を見て回ります。
外観は2階建てですが、実は四階建て、七層になっている複雑な構造の本堂の中には、落とし穴になる賽銭箱や床板をめくると出てくる隠し階段、金沢城への抜け道があったとされる井戸など、様々な仕掛けが隠されており、当時の大名の生き残りをかけた必死さが伝わってきました。
思いもかけない仕掛けに驚きの連続で、見学の時間はあっという間に過ぎてしまいます。
人気のお寺ですので、早めの予約をお勧めします。
※この投稿は以前、別のサイトでアップしたものを再投稿したものになります。
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