2014年10月
護摩祈祷、瞑想、写経などの体験ができる、外国人にも人気の宿坊
1200年もの歴史を持つ、真言宗の寺院。
メディアにもよく取り上げられており、高野山の宿坊の中でもかなり有名なお寺です。
高野山奥之院参道入り口には歩いて数分の場所にあるため、奥之院散策にはとても便利な場所でした。
その分、高野山の入り口である大門からはかなり距離があり、2キロくらいは離れていると思います。t
大門側のお宿にするか、奥之院側の宿泊施設にするか、自身の旅の目的に合わせて選ぶといいと思います。
外観
風格を感じる立派な門構え。
客室
チェックインし、通された部屋は8畳の和室でした。
畳が都会のマンションのものよりも大きいのか、8畳と聞いてイメージする部屋よりもだいぶ広く感じました。
お部屋からはお庭の緑もよく見え、落ち着いて過ごすことができます。
私が宿泊したときは一部屋おきに宿泊客をとおしているようでした。
それでも部屋と部屋は襖で区切られているだけなので、静かにしているとほかの宿泊者の声が聞こえてきました。
宿坊なので大声で騒ぐようなお客さんはいなかったので、気になるほどではありませんでした。
夕食
夕飯はお寺らしく精進料理でした。夕食にはいくつかコースがあり、どのコースを選ぶかで宿泊料金が違っていました。今回、お値段が真ん中のお料理をいただきました。
がっつりとしたお肉や高級な食材が使われているわけではないのですが、品数も多く、十分満足できる内容でした。
人数が多い場合は食事のために別の部屋が用意されるようですが、少人数の場合は宿泊する部屋でいただくことができます。
朝食
朝食も精進料理でした。内容は少し質素に感じました。
体験
こちらの宿坊の魅力のひとつが、勤行、護摩炊きなどいろいろな体験が無料できることだと思います。実際にそこがこのお宿を選ぶポイントになりました。
参加もちろん自由なのですが、せっかくなのでいろいろ体験してみました。
宿坊に到着した後、まず阿字観に参加しました。阿字観とは密教における瞑想法のことで、今回初めて体験しました。
体験は専用の道場で行われ、そこは広々として気持ちのいい空間でした。
お坊さんが瞑想の仕方を教えてくれて、そのあと実際にやってみるのですが、邪念が多いせいか、いろんな事を考えてしまい、瞑想に集中することがとても難しかったです。
夕食後、奥之院ナイトツアーが行われました。
このツアーでは僧侶の方がガイドとして夜の奥之院を案内してくれます。夜、山の中、両側に墓地が並ぶ参道を自分たちだけで参拝するのは結構勇気がいりますが、ツアーなら安心です。
道中、お坊さんが、高野山や仏教のことなど、ためになるお話をしてくださったり、ムササビが木々の間を飛ぶ姿を見られたり、と貴重な体験ができました。
ツアーは日本語と英語の2つのグループにわかれて行われましたが、私が参加したときは、外国の方がたくさんおり、英語のグループのほうが参加者が多かったです。
参加したのは10月中旬だったのですが、高地で山の中ということもあり、思っていたよりもずっと冷え込みました。夜のツアーに参加されるかたはダウンジャケットなどの防寒具を持って行くことをお勧めします。
朝には勤行と護摩炊きがありました。開始時間が早いので早起きが苦手なわたしは寝坊しないか心配だったのですが、無事に参加することができました。
毘沙門堂で行われたのですが、そう広くはないスペースに結構な人数の参加者がおり、かなり混雑していました。そのため護摩炊きの火がとても近く、顔がほてって熱いくらいでした。
総論
お寺に泊まるというと何か修行僧のようなことをしなければならないとか、建物や食事が質素すぎるイメージがあったのですが、こちらの宿坊ではそのようなことは全くありませんでした。
さすがに1泊何万円もするような高級旅館並みとはいきませんが、快適に過ごすことができました。
また、阿字観瞑想、写経、朝の勤行、護摩炊き、奥之院ナイトツアーなど、普段はあまり馴染みのない体験ができ、とても有意義な時間を持てました。
単なる観光客だけでなく、仏教をもっと知りたいと思っている方、スピリチュアルに関心がある方、心身ともにリフレッシュしたい方など、いろいろな方にお勧めできるお宿だと思います。
※この投稿は以前、別のサイトでアップしたものを再投稿したものになります。
コメントを残す